元IBF世界スーパーバンタム級チャンピオンとの世界を見据えた一戦。
無念の4回 2分40秒 負傷によるドロー
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2022年5月20日(金)に、OPBF東洋太平洋バンタム級王者の栗原慶太(一力ジム)対元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)との注目の一戦が東京・後楽園ホールにて試合が行われました。
前回、対中嶋一輝選手(大橋ジム)からOPBF東洋太平洋バンタム級王座奪還後に迎えた元世界王者との対戦カードに多くの注目を浴びていた中ではあったが、結果は負傷による引き分けとなりました。
元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載選手はプロ25 戦 21 勝 ( 8 KO ) 2敗1分、とブランクから約3年ぶりの試合、その間キャリアを着実につけてきた栗原選手との今後を見据えた大事な一戦となりました。
試合は初回、栗原選手の左フックから始まり、2回になると小國選手が絶妙なタイミングで右クロスをヒットさせて主導権を奪い取る。3回も小國選手の右パンチに負けじと、栗原選手らしい強打でやり返し、予断を許さない攻防が続いた。
そして4回、栗原選手の右アッパーが炸裂し左フックのフォローも効いて、小國選手は動きが澱むがこのピンチを冷静にしのぎ切ると、右のカウンターでやり返した直後、両者の頭が激突。小國選手の額が割れ、傷をチェックしたドクターが続行に難色を示す。レフェリーはその頭上で両手を交差して試合終了を宣言すると、場内から大きな嘆声が沸き起こった。
栗原選手は「負傷で勝負が決まらないというのはこんな気分なんだと初めて知りました」とコメント。「小國さんはうまかったです。ラウンドを重ねるごとにすべてを読まれている気分になりました」。相手の戦力と戦いの流れを感じ取れる感性は必ず次につなげられるはず。
世界タイトルマッチへまた一歩着実に成長していき、多くの方からの声援を胸に、今後の世界挑戦に期待が高まる。