2022年に行われた千葉開戦に敗戦後、一力ジムの会長のお力添えで再び千葉開選手とのリダイレクトマッチが実現。
栗原慶太選手は今回3度目のOPBF東洋太平洋バンタム級タイトル戦に挑む。
前回の敗戦から、交流がある漫画家の高橋ツトム氏を通じて元東洋太平洋ウエルター級王者の亀海喜寛氏を紹介いただき練習メニューのアドバイスを受け、これまで「練習が好きだった」栗原選手は「練習が嫌いになった」と思うほどに、この戦いに向けこれまでにないくらいハードな練習をこなしてきた。手数を増やした8Rのスパーリングでスタミナに自信をつけ今回の試合に臨んだ。
リングに上がった栗原選手は集中していたと同時に「負けたら引退」という見えないプレッシャーに表情もこわばっているようにも見えたが、前回のような序盤からお互いに探りながら・・・ではなかった。
手数を増やし、効果的に上下に散らしたパンチは千葉選手を寄せ付けない圧倒的な差を見せつけた。
2ラウンド目でもその勢いを止めることはなかった。ボディ、右ストレートを分けながら繰り出したパンチに、千葉選手は防戦。
的確にヒットした左フックからのワンツーに、ついに千葉選手がダウン。
千葉選手も必死に立ち上がるも畳みかける栗原選手のパンチに、2ラウンド2分7秒でレフリーストップ。栗原選手のTKO勝利となった。
前回のような激しい打ち合いとは打って変わった、今回の圧倒的な栗原選手の猛攻。
試合終了後に「ボクシングをやってきて、うれし泣きは初めて。これだけプレッシャーを感じた試合はなかった」と語る通り、今回の思いが具現化された感動的な試合となった。観客、ファンは最後までその戦う雄姿に声援がやりやまなかった。
背水の陣。
会場に観戦に来ていただいた皆様、この試合に関わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。
前回の敗戦から、ここまで死に物狂いで練習してきました。
この試合に向けて「支えてくださった方々の為に」「多くの方の応援、声援に応える為に」
その思いを背負って「負けたら引退」自分の中で絶対に負けられない試合でしたが、
こうして再びOPBFのベルトを奪い返すことが出来ました。
世界戦のチャンスを逃さないように、世界バンタム級のベルトを巻くことを実現すべく闘います。
これからも応援頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!