前回行われた千葉開戦に勝利後から7ヵ月ぶりのOPBF東洋太平洋タイトルマッチの防衛戦。
栗原慶太選手はOPBF東洋太平洋バンタム級の防衛戦に挑む。
栗原選手はこの戦いに向け「苦手な部分を徹底的に克服し、これまでにないくらい大きく成長ができた。次戦に期待してほしい」と試合に向け万全の体調で臨んだ。
多くの観戦者が詰めかけた有明アリーナの会場は声援と緊張感のある雰囲気に包まれ、
栗原選手は目に見えないプレッシャーと緊張感が漂う中、試合開始のゴングが鳴った。
1R開始直後、フローイラン選手の右が栗原選手の顔面をとらえると、体制を崩しぐらついた。
この好機にフローイラン選手が畳みかけ、右アッパーで1回目のダウンを奪う。
栗原選手は立ち上がるものの、既に受けたダメージが深かった。
ガードが下がったところをフローイラン選手の右が栗原選手にヒットし再びダウン。
辛うじて立ち上がったものの、最後はフローイラン選手のラッシュを受けレフェリーが試合を止めた。
「控え室に戻って試合を振り返ろうと思っても振り返られないくらい記憶がない。サルダールは右が特に強いので、右をもらわないように意識していたけど、それを初っぱなにもらってしまった。序盤をしのいで、中盤から後半、相手が落ちてきたところでKOが理想だった。今後については考えていかないといけないと思っている。動画を見て反省の弁が出るあたり、自分でも続けたいんだなと思います」とコメント。
力を出し切れなかった敗戦を悔やんだ。
まさかの試合に観客、ファンも茫然となったが、退場の場面ではその戦う栗原選手の雄姿に拍手がやりやまなかった。