前回の敗戦から僅か3か月で挑んだダイレクトリマッチ。
栗原選手とフローイラン・サルダール選手との試合はフィリピンにて行われました。
栗原選手は「初めから殴り合いに行き勝つことだけに集中する」といった通り、序盤の立ち上がりから打ちにいく試合展開を進める。
栗原選手が一歩も引かずに一気に攻め立てると、サルダール選手もこの打ち合いに応戦。
ロープを背負いながらも、栗原選手のガードの隙をついて、カウンターに左フックと右ストレートを合わせた。
3回から消耗戦となった壮絶な戦いは、4回に栗原選手が右ストレートでようやくダウンを奪った。
心が折れかけたサルダール選手は、立ち上がってロープに下がりながらも、決定打を許さず、互いに譲らない気迫ある試合展開となった。
8回を迎え、KOを狙う栗原選手は、強振の連打を続け、左フックがサルダール選手にヒット、体勢を崩したサルダール選手を追い詰め、最後はコーナーに詰めて左ボディで勝負を決めた。
倒れたサルダール選手は、立ち上がれず。
8回1分13秒TKOで栗原選手が勝利をもぎ取った。
試合後のリング上インタビューに応じた栗原選手は、前回は消極的なボクシングで、初回にベルトを奪われたことを悔やみ、今回は「初回から殴り合いに行った。この試合にかけた」と喜びの言葉を続けた。サルダール選手が3度目の対決を望むなら、「受けないわけにはいかない」とも答えた。
4度目のOPBF東洋太平洋バンタム級王者に見事返り咲き、同時にIBFアジアバンタム級王座のベルトも獲得した。
チーム関係者の皆様、応援して頂いた全ての方に感謝の気持ちを勝利という形で返すことが出来た。